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2019/07/03 00:58
日曜日の朝。
旅の間はなぜかいつも早く目が覚めます。
どんなに一日中動いても、翌日の朝すっきり目が覚めるのはここの気候のせいだろうか?
といつも思います。
この日もまだみんなが寝ている中、ごそごそ動き始めまずは長距離バスターミナルへ。
次の日の行先をまだ決めていないので、バスの時間だけ調べに。
夏河8:40発。こっちに行くか、または鉄道でチャカ塩湖へ行くか。
今日ゆっくり考えましょうということで、地下道を通って路線バスの乗り場へ向かいます。
祁連山脈の広告がありました。
いつか行ってみたい。
この地下道ではいつもジングルベルと、天空の城ラピュタの君をのせてがぐるぐる流れていたような。
地上に出て行先はまた湟中。
前日に目を付けた生地を買いに行きます。
こちらの小さな仕立て屋さん。
私が使用しているようなレース生地も洋服になるとこんな感じに。
端とか裏側とか観察しましたがとても丁寧です。
このマネキンが来ている一見古臭いコートも、よくよく見ればレトロな感じでおしゃれに見えます。
いつかこんな店で生地を選んで服を作ってもらっても良いかもなと思いました。
ここで目についたのが一昨年カシュガルの市場で購入した、レース生地シリーズです。
この店も人の好い店主で、半端に余ってしまう生地はおまけで付けてくれました。
更におまけには多いけどスカート1枚くらいにはなるハギレを3元で要らないか?
と勧められたのですがすでに荷物が重たくなっていたので、せっかくですがお断りしました。
良い買い物ができ、これでこの日の予定は終了してしまいましたが、
まだまだお昼にもならない日曜日の午前中です。
せっかくなのでまた飽きもせずタール寺の方へ歩きます。
日曜日だから人が多いかと思いましたがそうでもないようです。
それにしてもこの時期、曇り空が多いです。
夕方になると陽が射すというのに。
秋冬はどうなんでしょう?
でも寒いのは苦手だから来るならこの時期になってしまうのです。
この辺りもお客さんがまばら。
タール寺の入り口もこのとおり。
日曜日は狙いめなのかもしれません。
この日もタール寺を素通りして丘の上へ。
あちこちでついいろんなものを買っていたら、部屋に食べ物がたまってきたので、
それらを持って日曜ピクニックに来たのです。
旅の間は観光だけでなくこういうだらっとした時間が好きなのです。
タール寺を眺めながらこんなのや果物とかを昼ご飯にしてのんびり。
周りにはぽつりと座ってスマホに熱中している女子や、草むらに紛れて寝ているおじさん。
それぞれの日曜日の午後を過ごしています。
アイリスのような花
タンポポもたくさん
タンポポの綿毛を見ると人は写真を撮りたくなるようです。
丘に登ってきた人も撮っていました。
生地を買った後、荷物入れが欲しいと思っていたところ雑貨店で目についた北京空港バッグ。
北京と関係のないところにあるのがおもしろく、帰ったらエコバッグに使えると思い購入しました。
このおもちゃみたいな飛行機のイラストも可愛い。
丘の上でのんびりしてそろそろ西寧に帰ります。
前日あんなに大行列ができていたバス停に、この日は西寧行きが3台も待機中です。
昨日の混雑はなんだったのでしょう?
西寧に着いてやってきたのは駅近くのチベット街
チベット街といってもここに虫草の文字があるように、
この辺りの特産品、冬虫夏草などの漢方を売る店がほとんどです。
この辺りも西寧に着いた日はほぼ閉まっていました。
この日は半分くらい営業中。
全部開いてることはあるのでしょうか?
そこへサクランボ売りがやってきて試食を勧められました。
このヤマモモも。
試食してる間にサクランボ売りが、周りの人に日本人だというので”東京か”と聞かれます。
両方試食してサクランボを購入。
この後、適当に散歩しながら帰ろうと思ったらどこかで道を間違えたというか、
歩きすぎて修正が効かずものすごく歩くことに。
不思議なオブジェ。
この辺までは現在地を把握していましたが、ちょっと先のモスクの屋根が気になり道をそれたばっかりに、
脳内マップは完全に狂いました。
ここの丸い屋根が見えて歩きてきましたが、周辺が工事中で壁に囲まれていました。
見えたのはここからのアングルだけ。
近すぎて全体は見えず。
かろうじて見えた三日月。
百盛見つけました。
更に歩くと金色の屋根のモスクがありました。
近くに行ってみます。
歩きだしてから降ってきた雨はこの時けっこうな降り方で、そろそろ帰りたくなります。
勘に頼って歩き続けてやっとのことで帰り着きました。
どこだったのか分からないくらい歩きました。
宿に帰ってシャワーしてゴロゴロ休憩していると、この日も西寧の不思議。
夕方の雨のあとは天気が一転。
こんなきれいな青空になりました。
向こうの山までよく見えます。
せっかくなので夕方の散歩です。
雨上がりの陽ざしが心地よい。
とても平和でのどかな光景。
道端にテーブルと椅子。
いつもの交差点
やっぱり青空の下のモスクは美しい。
楊家港清真寺
西寧にはたくさんのモスクがあってそれぞれ特徴があります。
そしてそのすべてが美しいのです。
夕食をどうしようかと思い目についたこれを買ってみました。
本当は野菜炒めが食べたかったのに。
この餅は美味しいのですが早く食べないと固くなります。
当たり前なのにしばらく持ったままうろうろしてしまい、やや固くなってから気づく。
餅をつまみつつ路地裏へ入ってみると、表通りとは別世界。
このさびれ具合とごちゃごちゃ感。
おもしろい。こういうのに風情を感じます。
階段の下のトイレは現役なのか分からない開けるのが怖いトイレ。
この一角自体が現役なのか分からない不思議なエリアです。
ここは営業してるようです。
タイムスリップしたような古めかしいエリアを通り抜けると、
真新しい飲食店が並んでしました。
中国ではひらがなの"の”を使うのが流行っているのだとか。
他にも食品のパッケージなどにもよく見かけました。
引き返して別のすじから表通りに出ると、こんなゲートが。
ゲートがあるということは、かつてはこのエリアもに栄えていた頃があったということでしょうか。
廃墟のように見えてしまいましたが、それはそれで趣があるのでのこしてもらいたいです。
宿に帰ってみるとこの日は宿泊客がいないようです。
同室にいた香港女子たちは2泊3日のツアーに参加すると言っていました。
6人部屋に私1人です。
隣の部屋にいたカナダ人カップルもいない。
向こうのテレビからは、大事マンブラザーズのそれが大事中国語版が聞こえてきます。
21時半、少し薄暗くなると全て消灯されて、のびパパ・のびママも寝てしまった様子。
ずいぶん遅い時間にチェックインしてきたお客がいた日もあったし、宿の管理は大変でしょう。
何もない日は早くおやすみなさいです。