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2019/08/27 11:58
セザリア・エヴォラとても好きな歌手。
今日パソコンを立ち上げると、グーグルのトップにセザリア・エヴォラ生誕78周年と出ていました。
生きていれば今年78歳。
70歳で亡くなったのは、今ではまだ若いといえる年齢。
そんな訳で朝からセザリアの曲を聴いています。
彼女のノスタルジックな歌声は昔のことを思い出させます。
セザリアを知ったのは15年ほど前。
その頃、勤めていた生花店をやめフラワーデザインスクールへ短期留学していた私に、
当時のホストママ、後のシェアハウスの大家さんアレクサンドラがCDをコピーしてくれました。
ホームステイしていた団地の窓から。
パリ18区。
初日、自力でここまで来ましたが団地のゲートが通れない、
住人が出てきたところをやっと敷地に入るも聞いていた部屋番号が違い団地内をさまようということに。
見つけた公衆電話からホストママ・アレクサンドラに電話しやっとのことで待ち合わせ。
アレクサンドラはエージェントが部屋番号を間違えたこと、
自分の年齢を10歳近く間違えて伝えていたことに憤慨していました。
アレクサンドラはバツ2のシングルマザー、反抗期らしき息子のリュックとは時々けんかが繰り広げられていましたが、
オープンで時々うっとおしいくらいに行動的な彼女のおかげて楽しく生活できたのを覚えています。
当時とくにパリが好き、フランスに詳しいというわけでもなくお花の学校に行きたい、
という理由でやってきたこの街。
下調べもほぼ皆無だったので知らないこと、知らないものだらけでした。
こちらは最近、火事になってしまったノートルダム寺院。
有名な建造物であることも行ってから知りました。
セーヌ河の遊覧船。
乗ったことがあるのか?記憶がありません。
団地にステイしていたのは初めの数週間。
アレクサンドラは週末になると郊外にあるセカンドハウスへ行き過ごすのですが、
毎週末はここへ私も連れて行ってくれました。
そしてこの3階建てのセカンドハウス、シェアハウスとして貸し出しているため、
私もその1室へ引っ越すことに。
同居人はスペイン人、メキシコ人の学生やインターンでした。
ここは毎日利用していた駅のプラットホーム。
そこへ越してからは、休みを利用してあちこち一人旅に出かけるように。
ここはモネの庭。
睡蓮の池
サン・マロ
ノルマンディーの城壁に囲まれた小さな町
ベル・イル
ノルマンディーの小さな島
バカンスシーズン真っただ中に飛び込みで行ったら、
小さな町の宿はことごとく満室でした。
仕方なくレンタサイクルで夕方まで走り回り、フェリーで帰ったのでした。
パステルで可愛らしい街並み。
その対岸の街。
ここではATMにカードが吸い込まれた記憶。
どうやって回収したかは覚えていませんが後日戻ってきました。
他にもいろいろな場所に行ったり、美術館巡りをしたりしていたのですが、
今ほどたくさんの写真を撮っていないことに今更気づきました。
いつかまた撮りに行けるでしょうか。
そして当時、今ほどSNSが身近なものではなく私も電話番号やメールアドレスを紙に書いて
保存するような人間だったので、その後の引っ越しなどでアレクサンドラの連絡先も
なくしてしまったのでした。
でもいつかふらりとこの家を訪ねてみたら、彼女は元気に庭の芝を刈っているような気がしています。