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2018/07/23 23:52

植物園をあとにして、道なりに歩いていると青海省博物館が見えてきました。
この日博物館に行くことは頭になかったのですが、せっかくなので入ってみます。
ここも無料で入れるのです。
窓口のオジサンは腕組みして寝ていました。起こしてすみませんが、ニーハオ、、、とパスポートを出して入ります。


無料なのにとても広く、いろいろな展示物が盛り沢山なのですが、
なんといってもすごいのがこの展示室。
タンカという仏教画の数々。


こういう顔料で布に描かれているのです。


どーんと大きく美しいタンカが並んでいます。


中央には砂の曼荼羅



細かい。。。
そしてきれいな色彩。


多くは明や清の時代のものでした。


大きな作品に近寄ってみると、それは細かくいろいろな世界が描かれているのです。
その時代が凝縮されているよう。






ずっと観ていても飽きないのです。
古い時代のものから現代のものまで展示されていましたが、長い年月を超えて今に残ってきた作品を観て
現代のものをみるとなんだか重みにかけて霞んでしまいました。
ごめんなさい、現代の職人さん。。。
時間という色彩が加わった作品の醸し出す雰囲気には叶わなくて。


続いては仏像の部屋。


ガラスケースに収められてるので、


なかなか見ることのない仏像の後ろ姿も見ることができます。


静かなお顔


それぞれの表情や細かな細工に仏像ファンでなくても見入ってしまいます。






ここまででも、充実の展示内容ですがまだまだ続きます。


上の階へ行くと、いろいろな民族紹介のコーナーや石器時代からの人類の歴史などがあり、
古代人の遊び心が伺えるようなものもありました。


この器の柄は踊るひと。


ただの石ころではありません。
”ヤク”だそうですよ。


皿をくわえた亀


よっこらしょ、と立ち上がったところ、みたいな壺。


このあたりは清のものだったと思います。
現代的。


何でも鑑定団に出てきそうな壺。


こんなに盛りだくさんの博物館ですが、ガイドブックによる評価はおすすめ度☆1つ。
低すぎませんか。
というか、西寧自体の評価が低すぎると思います。
ほとんどの見どころが☆1~2つしかついていないのです。
私はまた行こうと思っているくらいなのに。
でも、あまりおすすめされて人が増えるのもなんだか。
観光シーズンピークは分かりませんが、私が行った6月半ばに外国人観光客はほぼ0でした。


博物館に満足して外へ出ると、これは!
曇り空の写真ではありません、真ん中の黒い点がお分かりでしょうか?


凧がものすごい高さに揚がっているのでした。
しかもたくさん。一体どこから?と探すと、いました!ここに一人。


ここにも。


ここにも。
集まって凧を揚げるオジサマたち、楽しそうですね。


広場の噴水も爆音の音楽に合わせてものすごい盛大に上がってました。


楽器を演奏する人も。
広場で思い思いにのんびり過ごす人々。
見ている方も楽しくなる光景でした。





アトリエ サハラ

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