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2019/06/19 20:13

天水についた午後。さっそく麦積山へ。
天水駅前からバスが出ています。
麦積山石窟とは、清の時代まで1500年以上にわたって絶壁に彫られた巨大な摩崖仏と、
200近い石窟に7000体を超える彫像が彫らているという想像を超えるスケールの岩山です。


チケットを購入して入場。
地球の歩き方に入場料が120元に改定予定、とありましたが実際は90元でした。
中国は他の物価に比べ、各地の入場料が高く感じますが、ここを見学するとこのような場所にある
歴史的に貴重なものを保護、修復するには費用が掛かるだろうと感じます。


入場ゲートへ入ってもまだ到着ではありません。
20分ほど坂道をダラダラ歩くのです。
別料金でカートの送迎もありますが、せっかくなので運動がてら歩きます。


ようやく近づいてきたこの先で、線香売りのおばさんとバトルに。
焼香台の近くに数人の線香売りがいて、買って攻撃がものすごく1束くらいと思い一人から購入。
と、ほかのおばさんがついてくると横から線香を奪い火をつける。
更に自分が持ってきたろうそくを押し付けるので、いらないと置くと自ら火をつけ10元要求。
ありえない押し売り。
押し問答のところへ若い公安のお兄さんが仲裁にやってきて、
まあ、10元で治めてよ、みたいな風だけど、要らないって言ったでしょ!と拒否。
彼もめんどくさそうに離れて行ったので、しつこいおばさんに言ってること分からない!と言って立ち去る。
小さな額のことですが、おばさん、中国のイメージと線香売りの仲間たちの信用を落とすのでやめてね。
が、もし皆やってるんだったら即あの場所から全員撤退してください。


おばさんの攻撃にムッとしたけど、岩山のふもとに到着。
見上げると圧倒的な存在感の3体。



ここは本当に垂直の絶壁なのです。


階段はスケルトン。
高所恐怖症の人は要注意です。


高所恐怖症でなくても階段や通路の強度、風が吹いたら怖いなとか考えるような場所。


多くの彫像はこのような金網で保護されています。


ちょっと見づらいけど、破損や盗掘を防ぐには必要ですね。


3体の摩崖仏の足元に着きました。
ものすごいスケールで近すぎて全貌は見えません。
そしてその体にも無数の穴が掘られています。


横顔に近づいた。
すごいとしか言いようがありません。


ここから金網なして見れるエリア。


それぞれの表情や細かな背景に見入ってしまいます。




大昔にこんな繊細な技術があったとは。


昔の人の技術にも感心しますが、ここに見学用の通路をつけるのも大変だったのでは。


急な階段をまだまだ登ります。


見えにくいですが、ずっと奥まで2段になった彫像がずらり。


いろんなお顔の方々。


とても鮮やかな色が残されています。


石窟の中だけでなく壁面にも。


すごい迫力


狭いトンネルを通ります。

ここが一番鮮やかだと思います。
表情は笑顔のよう。


本当に昔の色なのかと思うような美しい色。


ひたすら感心するばかり。


下を見下ろしてみる。


今の時代だってこんなところに大量の穴や仏像を彫るのは大変、というかできるのでしょうか?
道具もそんなにないような時代にどうやってと考えます。
まさか上から彫り始めて、この岩山ごと山から切り出した?なんて。


ここまで登ってくる警備員の仕事も大変。
冬や雨の日は?


誰かが供えたサクランボ


見学できる最後のあたり。


大昔の狛犬


下りの方が足がすくみます。


下について見上げると、通路がこのように。
でも山のほんの一部です。


通路の更に上にまだまだ大量の穴。
何代にも渡って創造された古代の芸術にとても満足でした。
それほど人も多くないのでゆっくり見学できるお勧めの場所です。
絶壁を登って下りたので、帰りはカートに乗って楽々あっという間にゲートに到着でした。

この近くに仙人崖という石窟もあるのですが、時間の都合でパス。
ここのゲート付近に麦積山~仙人崖とプレートを掲げた乗り合いタクシーらしき車や、
普通のタクシーも待機していました。
もっと早い時間に来れば2つを回れたと思います。
または、天水駅前から路線バスもあるようです。
天水の石窟巡りいかがですか?



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